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取り出したご遺骨はどこへ?墓じまい後の5つの行き先(永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨・手元供養)

取り出したご遺骨はどこへ?墓じまい後の5つの行き先(永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨・手元供養)

墓じまいを考え始めたとき、多くの方が最初に立ち止まるのが「お墓から取り出したご遺骨を、その後どこへお納めすればよいのか」という問題です。「行き先が決まらないと墓じまい自体が進められない」というのは事実で、改葬(お墓の引っ越し)の手続きでは、原則として次の受け入れ先を決めてから許可を申請する流れになります。

この記事では、大阪府で墓じまいを検討されている方に向けて、ご遺骨の代表的な5つの行き先について、特徴・費用の目安・注意点を順番にご説明します。

まず知っておきたい:ご遺骨の行き先は「先に」決めるのが基本

お墓の中のご遺骨を別の場所へ移すことは、法律上「改葬」と呼ばれ、「墓地、埋葬等に関する法律(墓地埋葬法)」に基づく手続きが必要です。具体的には、現在のお墓がある市区町村に「改葬許可申請」を行い、「改葬許可証」の交付を受けてから、ご遺骨を取り出して新しい納骨先へ移します。

このとき申請書には、多くの自治体で「改葬先(移転先)」を記入する欄があり、受け入れ先が発行する「受入証明書(永代供養許可証など)」の添付を求められるのが一般的です。つまり、行き先を決めることは、墓じまいの手続きの入口でもあるのです。様式や必要書類は市区町村ごとに異なりますので、必ず現在のお墓がある自治体の窓口やホームページでご確認ください。

行き先1:永代供養墓(合祀墓・合葬墓)

「永代供養墓(えいたいくようぼ)」とは、霊園やお寺が家族に代わってご遺骨を管理・供養してくれるお墓のことです。他の方のご遺骨と一緒にお納めする「合祀(ごうし)」タイプが代表的で、大阪市設霊園などの公営霊園にも合葬式のお墓が設けられている場合があります。

  • 費用の目安:1霊あたりおよそ3万円〜30万円程度(業者・地域・条件により異なります)
  • 向いている方:お墓の後継ぎがいない方、管理の負担をなくしたい方

注意点は、合祀された後はご遺骨を個別に取り出せないことです。「やはり手元に戻したい」と思っても元に戻せませんので、ご家族・ご親族と十分に話し合ってから決めることをおすすめします。

行き先2:納骨堂

納骨堂は、建物の中にご遺骨を安置する屋内型の施設です。ロッカー式、仏壇式、機械で骨壺が運ばれてくる自動搬送式など形式はさまざまで、駅から近い都市型の施設が多いのが特徴です。

  • 費用の目安:1霊あたりおよそ20万円〜100万円程度(形式や立地、業者・地域・条件により異なります)
  • 向いている方:お参りのしやすさを重視する方、天候に左右されずお参りしたい方

多くの納骨堂では「一定期間は個別に安置し、期間経過後は合祀に移す」という契約になっています。個別安置の期間や更新の可否、年間管理費の有無を契約前に確認しておきましょう。

行き先3:樹木葬

樹木葬は、墓石の代わりに樹木や草花をシンボルとして、その周囲にご遺骨を埋葬する形式です。「自然に還る」というイメージから近年人気が高まっています。なお、樹木葬といっても好きな山や庭に埋められるわけではなく、法律上の許可を受けた墓地の区画に埋葬する必要があります。

  • 費用の目安:1霊あたりおよそ20万円〜80万円程度(区画の形式、業者・地域・条件により異なります)
  • 向いている方:自然志向の方、墓石にこだわらない方

こちらも合祀型か個別型かで費用と「後から取り出せるか」が変わります。また、郊外の霊園も多いため、お参りのしやすさ(交通手段)も併せて検討してください。

行き先4:散骨

散骨は、ご遺骨を細かく粉状にして(粉骨)、海などに撒く方法です。海洋散骨が代表的で、専門の事業者に依頼するのが一般的です。散骨そのものを直接定めた法律はありませんが、節度をもって行うことが前提とされており、条例で区域を制限している自治体もあります。自己判断で行わず、実績のある事業者に相談することをおすすめします。

  • 費用の目安:委託散骨でおよそ3万円〜10万円、家族で船に乗る形式でおよそ10万円〜30万円程度(業者・地域・条件により異なります)
  • 向いている方:お墓や納骨施設を持たないと決めている方

散骨するとご遺骨は手元に残りません。「全部を撒くのは寂しい」という場合は、一部だけ散骨して残りを手元供養や永代供養墓にする、という組み合わせも可能です。なお、散骨の場合の改葬手続きの扱いは自治体により運用が異なることがあるため、事前に現在のお墓がある市区町村へ確認しておくと安心です。

海洋散骨については、当サイトのコラム「海洋散骨という選択肢」で費用や手続きを詳しくご紹介しています。

行き先5:手元供養

手元供養は、ご遺骨の全部または一部を自宅に置いたり、小さな骨壺やペンダントに納めて身近に置いておく方法です。ご自宅でご遺骨を保管すること自体は法律で禁止されていません(ただし、許可のない場所に「埋める」ことはできません)。

  • 費用の目安:ミニ骨壺やアクセサリーでおよそ数千円〜10万円程度(品物、業者・地域・条件により異なります)
  • 向いている方:故人を身近に感じていたい方、行き先をじっくり考えたい方

注意点は、ご自身が将来手放すとき・亡くなられたときに、そのご遺骨をどうするかをあらかじめ決めておく必要があることです。ご家族と共有しておきましょう。

どう選ぶ?3つの視点

迷ったときは、次の3点を軸に考えると整理しやすくなります。

  1. 1. お参りしたいか:お参りの場所が欲しいなら永代供養墓・納骨堂・樹木葬。場所にこだわらないなら散骨・手元供養。
  2. 2. 後から取り出せる必要があるか:合祀や散骨は元に戻せません。迷いがあるうちは個別安置型や手元供養を選ぶと選択肢が残ります。
  3. 3. 費用と管理の負担:初期費用だけでなく、年間管理費の有無や、次の世代に負担が残らないかも確認しましょう。

次の一歩:家族との相談と自治体への確認から

ご遺骨の行き先に「正解」はありません。大切なのは、ご家族・ご親族が納得できる形を選ぶことです。まずは候補を2〜3に絞ってご家族で話し合い、受け入れ先の見学や資料請求をしてみてください。並行して、現在のお墓がある市区町村の窓口で改葬許可申請の必要書類を確認しておくと、その後の手続きがスムーズに進みます。

当サイトでは、大阪府での墓じまいの手順や費用に関する記事もご用意しています。あわせてご覧いただき、無理のないペースでご検討ください。

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