トップコラム

墓じまい準備チェックリスト:始める前に確認する12項目

墓じまい準備チェックリスト:始める前に確認する12項目

「そろそろ墓じまいを考えないと」と思いながらも、何から手をつければよいのか分からず、時間だけが過ぎている——。大阪府内でも、こうしたお悩みをお持ちの方は少なくありません。

墓じまいとは、今あるお墓を撤去して墓地を管理者に返し、中のご遺骨を別の場所へ移すことです。法律上は「改葬(かいそう)」と呼ばれる手続きにあたります。やるべきことは多いのですが、順番に確認していけば決して難しいものではありません。

この記事では、墓じまいを始める前に確認しておきたい12項目をチェックリスト形式でご紹介します。ひとつずつ確認しながら読み進めてみてください。

まずは「家族・親族」に関する3項目

1. 家族・親族に相談したか

墓じまいで最も多いトラブルは、費用でも手続きでもなく「親族間の行き違い」だと言われます。お墓は名義人だけのものではなく、親族それぞれに思い入れがあるものです。兄弟姉妹、いとこ、お墓参りをしてくれている親戚など、関係する方には早めに意向を伝え、意見を聞いておきましょう。

2. お墓の名義人(承継者)が誰か確認したか

墓じまいの手続きを進められるのは、原則としてお墓の使用権を持つ名義人です。名義人がすでに亡くなっている場合は、名義変更(承継手続き)が先に必要になることがあります。誰の名義になっているか、墓地の使用許可証や管理者への問い合わせで確認しておきましょう。

3. 誰のご遺骨が納められているか把握したか

お墓の中に何名分のご遺骨があるかで、その後の供養先選びや費用が変わります。古いお墓では、把握していなかったご遺骨が見つかることもあります。過去の記録や親族の記憶、墓地管理者・お寺の台帳などで確認しておくと安心です。

次に「今のお墓」に関する3項目

4. 墓地の管理者に意向を伝えたか

お墓が公営霊園(大阪市設霊園などの市町村が運営する霊園)にあるのか、お寺の境内墓地にあるのか、民営霊園にあるのかによって、相談先や手順が変わります。いずれの場合も、まずは管理者に「墓じまいを考えている」と伝え、必要な手続きを確認しましょう。

5. お寺との関係を確認したか(檀家の場合)

お寺の墓地にお墓がある場合、墓じまいは檀家(だんか。そのお寺を支える家のこと)をやめることにつながる場合が多く、丁寧な話の進め方が大切です。長年供養していただいた感謝を伝えたうえで事情を説明すれば、多くの場合は円満に進みます。「離檀料(りだんりょう)」と呼ばれるお布施をお渡しする慣習もありますが、金額に法的な決まりはありません。不安な場合は、金額を一方的に決めつけず、お寺とよく話し合いましょう。

6. お墓の場所・広さ・状態を確認したか

墓石の撤去費用は、お墓の広さや石の量、重機が入れる場所かどうかで大きく変わります。現地の写真を撮り、区画の広さ(○㎡)を使用許可証などで確認しておくと、後で見積もりを取る際にスムーズです。

「ご遺骨の行き先」に関する3項目

7. 新しい供養先を決めたか(または候補を絞ったか)

改葬の手続きには、原則として「次にご遺骨をどこへ納めるか」が決まっている必要があります。主な選択肢には次のようなものがあります。

  • 永代供養墓(えいたいくようぼ):霊園やお寺が代わりに管理・供養を続けてくれるお墓
  • 納骨堂:屋内にご遺骨を安置する施設
  • 樹木葬:樹木や草花を墓標とする埋葬方法
  • 別のお墓への引っ越し:自宅近くの霊園などに新しくお墓を建てる

お参りのしやすさ、費用、供養の形など、ご家族の希望に合わせて選びましょう。

8. 散骨・手元供養を選ぶ場合の注意点を確認したか

海洋散骨や自宅で保管する手元供養を選ぶ方もいます。ただし、これらは「墓地への埋葬」ではないため、改葬許可の手続きの扱いが自治体によって異なる場合があります。検討している場合は、事前に今のお墓がある市町村の担当窓口に確認することをおすすめします。

9. 供養先の費用を把握したか

供養先によって費用の目安は大きく異なります。一般的な相場としては、永代供養墓(合祀タイプ)で1名あたり5万〜30万円程度、納骨堂で20万〜100万円程度、樹木葬で20万〜80万円程度と言われますが、業者・地域・条件により異なります。複数の候補で資料を取り寄せ、比較検討しましょう。

「手続きと費用」に関する3項目

10. 改葬許可申請の流れを確認したか

ご遺骨を別の場所へ移すには、墓地、埋葬等に関する法律(墓地埋葬法)に基づき、今のお墓がある市町村の「改葬許可」が必要です。大まかな流れは次のとおりです。

  1. 1. 今のお墓がある市町村から「改葬許可申請書」を入手する(窓口またはホームページ)
  2. 2. 今の墓地の管理者に、埋葬の事実を証明する記載(埋葬証明)をもらう
  3. 3. 新しい受け入れ先から「受入証明書(使用許可証など)」をもらう
  4. 4. 市町村に申請し、「改葬許可証」の交付を受ける
  5. 5. 改葬許可証を新しい納骨先に提出して納骨する

必要書類の細かい様式は市町村ごとに異なりますので、必ず該当の市町村窓口で確認してください。

11. 墓石の撤去費用の見積もりを取ったか

墓石の解体・撤去と区画の整地は、石材店に依頼するのが一般的です。費用の目安は1㎡あたり10万〜20万円程度と言われますが、立地条件や石の量、業者・地域・条件により異なります。なお、お寺や霊園によっては依頼できる石材店が指定されている場合があるため、先に管理者へ確認しましょう。指定がない場合は、複数社から見積もりを取って内容を比較するのがおすすめです。

12. 閉眼供養(魂抜き)について確認したか

墓石を撤去する前に、お墓から魂を抜く「閉眼供養(へいがんくよう)」という法要を行うのが一般的です。お布施の目安は3万〜10万円程度と言われますが、地域や宗派、お寺との関係により異なります。宗教的な儀式であり法律上の義務ではありませんが、親族の心情に関わる部分ですので、行うかどうかも含めて家族・お寺と相談して決めましょう。

12項目を確認したら、次にすること

ここまでの12項目のうち、いくつ確認できたでしょうか。すべてが完璧に揃っていなくても大丈夫です。まずは次の3つから始めてみてください。

  1. 1. 家族・親族に話をする:一番のトラブル予防です。
  2. 2. 今の墓地の管理者に連絡する:手続きの条件が分かれば、全体の見通しが立ちます。
  3. 3. 市町村の窓口で改葬手続きを確認する:必要書類が分かれば、あとは順番に進めるだけです。

墓じまいは、ご先祖を粗末にする行いではなく、これからも無理なく供養を続けるための前向きな選択肢のひとつです。焦らず、ひとつずつ確認しながら進めていきましょう。分からない点は、市町村の窓口や墓地の管理者、専門の事業者に相談すれば丁寧に教えてもらえます。

墓じまい、何から始めればいいか迷ったら

無料相談フォームへ LINEで相談

お電話の場合(通話無料)0120-597-839

墓じまい案内 運営事務局の無料相談|進め方の整理から、事業者・供養先のご紹介・お取り次ぎまで無料でお手伝いします

掲載情報は調査時点の公開情報に基づいて編集部がまとめたものです。料金・サービス内容・営業状況などの最新情報は、必ず各事業者・各市町村へ直接ご確認ください。掲載内容の修正・削除のご依頼は掲載についてをご覧ください。